ベドリズマブの皮下投与製剤、活動期UC患者さんで臨床的寛解と粘膜治癒を達成・維持
ニュース | 2018/10/26
抗TNFα抗体による治療歴のない患者さんが対象
武田薬品工業株式会社は10月22日、「欧州消化器病週間(UEG)」(10月20~24日、オーストリア・ウイーン)で、ベドリズマブ皮下投与製剤(いわゆる注射薬)による維持療法の有効性および安全性を検討した「VISIBLE 1試験」の結果を公表することを発表しました。
この試験は、非盲検下にてベドリズマブ静注製剤(いわゆる点滴)による導入療法を2回行った後、試験開始6週時点で臨床的改善が得られた中等症~重症の活動期潰瘍性大腸炎の成人患者を対象とした維持療法として、ベドリズマブの皮下投与製剤の有効性と安全性を評価した臨床第3相試験です。52週時点で、ベドリズマブ皮下投与群はプラセボ投与群と比較して臨床的寛解の達成率が統計学的に有意に高いことが示されました(46.2% vs. 14.3%; p<0.001)。同様の臨床的寛解の達成率がベドリズマブ静注投与群でも確認されました(42.6%)。
なお、日本国内では現在、点滴静注用のベドリズマブが承認・薬価収載され、販売開始が待たれています。
(IBDプラス編集部)
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