アッヴィ、欧州消化器病週間でヒュミラと開発中の薬剤に関する新たなデータを発表

ニュース2020/11/13 更新

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開発中のJAK1阻害薬ウパダシチニブとIL-23阻害薬リサンキズマブ

米アッヴィ社は10月16日、開発中の薬剤およびヒュミラ(R)(一般名:アダリムマブ)に関する新たなデータを10月20~24日にオーストリア・ウィーンで開催される2018年欧州消化器病週間(UEG Week 2018)で公表することを発表しました。今回の発表には、クローン病および潰瘍性大腸炎を対象とするウパダシチニブ、ならびにクローン病を対象とするリサンキズマブを評価した新たなデータを含む4つの口頭発表と、クローン病を対象とするヒュミラに関する2つのポスター発表が含まれています。

同社はUEG Week 2018の口頭発表において、中等症または重症の活動期潰瘍性大腸炎患者さんを対象に開発中のJAK1阻害薬ウパダシチニブを評価する第IIb相U-ACHIEVE試験で得られた有効性および安全性に関する結果を初めて公表し、同試験で得られた患者報告アウトカムおよび健康関連QOL質問票に関する追加データも発表する予定です。なお、潰瘍性大腸炎患者さんを対象としたウパダシチニブの第III相試験がすでに開始されています。

また、中等症または重症のクローン病患者さんを対象に開発中のインターロイキン23(IL-23)阻害薬のリサンキズマブを評価する第II相非盲検継続投与試験の中間解析で得られた長期成績(48週)も発表する予定です。リサンキズマブについては、クローン病を対象とした第III相試験および潰瘍性大腸炎を対象とした第IIb相/第III相試験が進行中です。

なお、リサンキズマブおよびウパダシチニブは規制当局の承認を取得しておらず、安全性および有効性は確立されていません。

同じく発表されるアダリムマブのデータには、クローン病患者さんを対象に、より厳格な管理下でのアプローチから増量または減量した際の粘膜治癒におよぼす影響を評価するCALM試験の解析結果も含まれています。

アッヴィのグローバル免疫領域開発担当バイスプレジデントであるマレック・ホンツァレンコ医学博士は「欧州消化器病週間で消化器領域での強固なポートフォリオにわたる新たなデータを発表することは、これらの疾患を抱える患者さんの治療の質を向上させるというアッヴィの目標に重点を置いたものです。消化器領域を専門とする医療従事者の方々に、疾患活動性を改善する方法について科学的理解を深め、今後の疾患管理を具現化する新たなデータを報告できることを楽しみにしています」と述べています。

(IBDプラス編集部)

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