クローン病の症状がつらいです。エレンタールで落ち着きますか?今の治療はどうすべき?

医師と患者のお悩み相談2023/7/18 更新

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イムラン、ゼンタコートを飲んでいて、1年弱ほどは調子よく過ごせていました。1か月ほど前から強い腹痛、下痢、炎症反応が高くなり、入院して絶食しました。炎症反応が下がり、イムランも倍量にし、食事を再開(お粥)したところ、また痛みが発生。炎症反応は正常値のまま。このように炎症反応に反映されない痛みもありますか?エコーで見ると炎症所見があり、血液検査では炎症反応は正常値になります。この場合、しばらくエレンタールで腸の状態を良くすれば食べられるようになりますか?また、治療はもっと強化したほうが良いでしょうか?イムランは倍量にした場合でも、効果が出るまでに数か月要しますか?
(なみちんさん クローン病歴12年)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

症状があり、超音波でも腸が腫れているようで、クローン病の病状が寛解期に至ってない印象です。医師はよく、炎症を血液検査のCRPで判断しますが、このCRP値が変動しづらいのがクローン病の特徴です。最近ではクローン病の炎症をよく反映してくれる「LRG測定」という検査があります。

クローン病の病状悪化時の栄養療法として、エレンタールは有効です。私も悪化した患者さんに対して「一時的に全ての食事をエレンタールに変えてください」とお願いすることがあります。

治療も、主治医の先生と相談して強化した方が良い印象です。イムランに関しては、効果が出るまで1か月以上かかるので、病状が悪化した時の治療(寛解導入)には不向きです。ゼンタコートも増量しても良い印象ですが、ステロイド製剤ですので、長期的な使用は副作用の観点から控えたいところです。近年、クローン病にはレミケード、ステラーラ、エンタイビオに代表される生物学的製剤が、有効性で高い成績を出しております。一度、主治医の先生と生物学的製剤の使用について、ご相談してみてはいかがでしょうか。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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