ちょっと調子を崩したらもうステロイド…これは普通でしょうか?

医師と患者のお悩み相談2023/7/25 更新

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去年の11月に潰瘍性大腸炎の全大腸型で中等症と診断されました。先月、大腸カメラをして直腸型にまで炎症が治まっていてホッとし喜んだのも束の間…ここ1週間調子が悪く、土曜日には排便が5回ありました。拭い取った際、薄い粘膜状のものがついていたり、便に白い粘膜状や血液かついていたりしました。

病院へ行ったところ、今までは「ペンタサ顆粒94%」を2,000mgと「ミヤBM」2錠を朝・晩服用していたのですが、これにプラスして「リンデロン座薬0.5mg」入浴後1回を2週間分処方されました。「もう、ステロイド!?」と思ったのですが…そんなものでしょうか?先生も、こういった処方をされますか?
(まなさん 潰瘍性大腸炎歴1年未満)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

確かに判断が難しい状態ですね。私だったら、まず外来でできる肛門鏡検査で直腸粘膜を見て、潰瘍性大腸炎の再燃かどうかを診断します。潰瘍性大腸炎治療はステップアップ治療と言って、病状により弱い薬から徐々に強い薬を追加や変更していきます。再燃し症状が強い場合は、やはり短期間ステロイドを使用することがあります。よって、リンデロン座薬を使用することも考えられます。また、私だったら「レクタブル注腸フォーム」の使用を検討します。レクタブルに含まれるステロイドはブデゾニトで、比較的副作用が少ないと言われています。ステロイド使用に抵抗がある患者さんの場合は、直腸粘膜に効くペンタサ座薬の追加や、ペンタサからリアルダ錠への変更を検討します。

症状に改善が見られないときは、大腸内視鏡検査、血液検査で病状の正確な確認が必要となりますので、主治医の先生と一度ご相談下さい。


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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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