寛解してからクローン病の治療や検査をせずに放置…治療再開のアドバイスが欲しい

医師と患者のお悩み相談2022/6/30

  • Xでポストする
  • いいね!
  • LINEで送る
  • URLをコピー URL
    copied
お世話になっております。クローン病と2015年に診断され、2017年ごろにかなりの寛解であったため、投薬(ペンタサ)や検査を勝手に辞めたものです。その後数年、普通の(ややタフな)生活を送り、すっかり忘れてしまっていたのですが、今年8月上旬から強力なストレスにより軟便が続き、先日内視鏡を受けました。恐らくクローン病かそれ以上を通達されると思います。4年の放置後、治療再開にあたり情報を集めており、アドバイスいただけますと幸いです。

[ご質問]
1)手術適応の病変(痔ろう、穴あき、膿み、くっつき等)の際の自覚症状はどのようなものがあるでしょうか。日々の自己診断に使いたいです。なお、今は生活に影響ない程度の下腹部痛、軟便(1日2~3回)、体位変換時の腹の鳴りといった程度です。

2)病院での定期経過観察として、1~2年に1度の内視鏡、血液検査、便検査が検索できましたが、他に病状をモニターするのに有益な方法はありますか?また血液検査でモニター推奨項目あればご教示ください。

3)小腸までをくまなくフォローしたいのですが、検査方法には何がありますでしょうか。小腸の病変や腫瘍などをCheckしたいです。

4)生検ありの内視鏡をして7日経ちますが、内視鏡直後から、下腹部の疼痛が出始め、軟便が続いています。この症状は内視鏡の傷が考えられるでしょうか、あるいは病変などによるものでしょうか。内視鏡前は茶褐色の普通形状便だったので心配です。

※なお、内視鏡後2日目からは野菜・玄米食、軽い運動などを再開しており、同時に結果が不安でストレスが非常に強くなっています。どちらを重点的にコントロールすべきか考えたいため、内視鏡の傷がこの程度続くものなのか伺いたい意図です。

多数で恐縮ですが、ご存知の部分があればお願いいたします。
(30代/男性)

Powered by AskDoctors

A先生からの回答
消化器内科、他

A先生

1)痔瘻は肛門部の痛み・腫脹ですので、気づくでしょう。それ以外の瘻孔は発生部位により、痛みの場所も異なり、重症度も瘻孔の大きさや周囲の炎症で異なります。一般には発熱・腹痛で気付きますが、特異的な症状が存在するわけではありません。

2)血液検査では、CRPやLeucine-rich alpha 2 glycoprotein(LRG)が有用です。検便では便中カルプロテクチンがモニタリングには使用可能です。しかし最も大事なのは、内視鏡検査とCTです。

3)狭窄がなければカプセル内視鏡が有用です。狭窄があるのであれば、バルーン小腸内視鏡で検討します。

4)どこを生検したのかも、どのような内視鏡所見かも不明ですが、生検で腹痛が出ることは通常はありません。一般には一時的な腸管蠕動の撹乱と推定します。しかし下剤の負荷で、一過性にクローン病が悪化した可能性は否定はできません。お大事にして下さい。

質問者さん

先生、早速のご返答ありがとうございます。
現在内視鏡待ちで、検査後にフィードバックもなかったため、どういう状況かわかっておりませんでした。情報少ない中のご回答感謝いたします。

2)検査項目承知しました、以後定期モニターしたいと思います(もちろん内視鏡やCTも今後は必ず継続していきます)。
また早速、LRGやカルプロテクチン対応可能病院をWEBで探してみたもののほぼヒットせず、遠方の病院などしか出てきません。こちらは消化器内科などであれば一般的に対応は可能な項目でしょうか? 何か探し方にコツがあればお教えいただけましたら幸いです。

4)は確かに腹が鳴るケースが増えたので、蠕動運動がおかしくなっているのかもしれません。食事や運動は刺激の少ないものにして様子を見ておきたいと思います。

A先生

少なくとも炎症性腸疾患専門医であれば、知らない医師はいないと期待します。
大きな病院の消化器内科であれば、知らない医師でも、依頼すれば外注で検査依頼をして頂ける可能性はあります。
炎症性腸疾患専門医は以下のサイトで確認できます。

診療医リスト

質問者さん

ご回答ありがとうございます。選び方について大変参考になりました。
近場には残念ながらなさそうでしたが、なんとか通えそうなところがあったので、そちらにご相談してみたいと思います。

A先生

適切な治療を受ける気持ちになったのであれば、設備の整った医療機関の炎症性腸疾患専門医の診療をお勧めします。

質問者さん

アドバイスありがとうございます。
しっかりと正面から向き合って治療し、少しでも寛解や粘膜治癒を長く保って、いろんな活動をしていこうと意気込んでいます。(まだ内視鏡でもっと悪い結果が出るかもしれませんが。。)
先ほどいただいたリストやそれ以外にもIBD専門の先生が見つかりまして、時間の都合がききやすいクリニック、設備の整った大学病院など見つけることができましたので、症例に合わせて先生方と相談しながら通院を重ねていこうかと考えております。アドバイスありがとうございました。

A先生

クローン病は寛解状態であれ、活動期であれ、生涯適切な管理が必要です。お大事にして下さい。

B先生からの回答
消化器内科

B先生

1)痔瘻では膿がパンツにつきますが、瘻孔や膿瘍、狭窄については腹痛や体重減少、熱などはっきりしない症状が多いです。

2)モニターする有益な方法はクローン病の病変の部位と状態によりますが、一般的には血液検査での白血球、貧血、CRP、血沈、アルブミン等の項目でフォローします。

3)クローン病という診断がついていますので、カプセルは使えません。小腸造影や小腸内視鏡検査、CT検査になります。

4)内視鏡検査から7日経っていれば、生検の影響ではないでしょう。クローン病によると思います。

質問者さん

ご回答いただきありがとうございます。いずれも大変参考になりました。
カプセルを使えないという見方もあるのですね。。
腹痛は比較的軽いものの、体重減少も結構あるため、お伺いした感じやはり病状の悪化ととるのが妥当かもしれません。内視鏡の結果を待ちつつ、再度寛解と定期的なモニター体制の構築を目指していきたいと思います。

質問者さん

先生、一点ご質問をさせてください。
クローン病を診断されている場合、カプセルでの内視鏡が不可という点について確認させてください。
こちらはどういった懸念や背景からそのように捉えるとよいのでしょうか。
例えば、小腸に傷がつく、何らか病変を悪化させる、生検ができない、得られる情報が不十分などあればお伺いしたく存じます。
受けたことはありませんが、都度肛門から内視鏡を入れるよりかは負担が少なそうであり、年1回の肛門からの内視鏡を行う合間にカプセルを入れたりできないかなと考えていたため、背景によってはカプセルを使える可能性もあるのかなと思った次第です。

B先生

クローン病では消化管に狭窄が起こることがありますので、カプセル内視鏡を使うと途中でカプセルが引っかかってしまうことがあります。クローン病では狭窄の有無にかかわらず、原則的にはカプセル内視鏡は禁忌とされています。

質問者さん

コメントいただきましてありがとうございました。よく理解できました。他の方法になるのですね。。調べれば調べるほど制約だらけでげんなりしてきますが、少しでも前向きに取り組んでいきたいと思います。

この記事が役立つと思ったら、
みんなに教えよう!