1回の診察で潰瘍性大腸炎と確定診断されることはあるのでしょうか?

医師と患者のお悩み相談2022/8/31

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20代前半女子です。先日2週間血液混じりの便が継続し、後半1週間は白い膿のようなものが混じり出したので心配になり、近隣の胃腸科クリニックを受診しました。初診で、問診と肛門鏡観察で潰瘍性大腸炎と確定診断されました。血液検査、大腸カメラは病状の広がりを確認するために後日行なうとのこと。1日2、3度のやや下痢気味排便、腹痛なし、発熱なし、倦怠感なしです。血便、白い膿が出ている以外は症状は以前とほぼ変わりません。排便回数が1回増えた程度です。診察後は、アサコール飲み薬とアサコール坐薬1日1回で、血便はなくなりました。他の病気の可能性は無いでしょうか?1回の診察で確定診断出来るものなのでしょうか。他の病気の可能性は無いでしょうか?アドバイス下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
(20代/女性)

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A先生からの回答
消化器内科、他

A先生

実際の画像添付が無く、画像所見の詳細も不明ですので、記載内容だけでは病態の推測困難です。

潰瘍性大腸炎の軽症例や非典型例では、大腸内視鏡診断や病理組織診断も簡単でないことが、しばしばあります。一過性の感染性腸炎や非特異的な腸炎であるにもかかわらず、潰瘍性大腸炎と診断して、自然経過で治った症例に対して、治療が奏功したかのように解釈して、患者さんは延々とその後も長期間の治療が強いられることになる例が多々あります。

内視鏡検査においては、粘膜はびまん性におかされ、血管透見像は消失し、粗造または細顆粒状を呈します。さらに、もろくて易出血性を伴い、粘血膿性の分泌物が付着しているか、多発性のびらん、潰瘍あるいは偽ポリポーシスを認めます。原則として病変は直腸から連続して認めます。

一方、潰瘍性大腸炎の生検組織学的検査においては、活動期では粘膜全層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な杯細胞減少が認められます。いずれも非特異的所見であるので、総合的に判断する必要があります。

潰瘍性大腸炎の鑑別診断においては内視鏡診断と病理組織像は重要ですが、それだけでは確定できません。他の炎症性腸疾患を否定することが重要なのです。除外すべき疾患としては、細菌性腸炎、アメーバ性大腸炎、大腸結核、クラジミア腸炎などの感染性腸炎が主体で、他にはクローン病、虚血性大腸炎、腸型ベーチェットなどがあります。これらの鑑別にも大腸内視鏡による内視鏡診断、細菌便培養などを必要です。

本当に潰瘍性大腸炎を心配されているのであれば、炎症性腸疾患の専門医の診療をお勧めします。

質問者さん

大変詳しいご説明ありがとうございました。最後に1点だけアドバイス下さい。潰瘍性大腸炎の専門医のいる大きい病院にかかりたいと思います。ただ、現時点本当に潰瘍性大腸炎の可能性もありますので、アサコール飲み薬と坐薬は継続したいと思うのですが、潰瘍性大腸炎でないのに、使い続けた場合副作用など、不都合ございますでしょうか。今は薬使い何の症状もなく普通に生活出来ています。

A先生

大量の血便などの緊急性が無い病態であれば、アサコールのような潰瘍性大腸炎に保険適応がある特異的な薬剤は潰瘍性大腸炎の確定診断後に治療を開始するのが原則です。

アサコールのような5-ASA製剤も含め、すべての薬剤には副作用は存在しますが、大きな問題は少ない薬剤です。

もっとも問題となるのは、潰瘍性大腸炎に特異的な薬剤を確定診断前に投与してしまうと、専門医に紹介されて、精密検査を受ける際には、薬剤の修飾を受けた病態を評価することになります。

潰瘍性大腸炎は初期診断が極めて重要です。明確な確定診断を行わずに、不適切な治療を行ってしまい、病態を修飾してしまうと、その後の診断が困難になります。また、仮に潰瘍性大腸炎だとして、最初の寛解導入療法の適切な選択が極めて重要です。

現在どのような医療機関か不明ですが、適切な診療を望まれるのであれば、初期診断から寛解導入を行い、その後に維持療法に移行して安定した状況になるまでは炎症性腸疾患専門医の診療をお勧めします。

あなたのお住まいの近くの炎症性腸疾患専門医は以下で確認できます。

診療医リスト

質問者さん

わかりやすいご説明ありがとうございます。最初からご回答下さった先生に診てもらいたかった。生まれて初めての切れ痔くらいに思って近所の胃腸科に行ってしまいました。薬を一旦止めるのも怖いので、万一悪化したら紹介状書いてもらって総合病院の専門医受診で考えます。大変参考になりました。ありがとうございました。

B先生からの回答
放射線科

B先生

他の病気の可能性は無いでしょうか?
→検査で潰瘍性大腸炎と診断されているということですし、治療効果もあるようですから、別の病気を考える必要性はないと思います。

C先生からの回答
消化器内科

C先生

薬の治療効果がありますので、潰瘍性大腸炎の可能性はありますが、潰瘍性大腸炎の確定診断には少なくとも組織検査と便の細菌検査が必要です。

D先生からの回答
循環器内科、他

D先生

ご質問ありがとうございます。
1回の診察で確定診断出来るものなのでしょうか。
→生検などの病理検査は受けてらっしゃいますか?

質問者さん

生検や便の検査は実施しておりません。間違いないとのことで、内視鏡検査で病状を把握して今後の治療方針、薬の選択行うとのことです。軽度の潰瘍性大腸炎とのことで、薬を飲んでいれば問題ないとのこと。病気の情報を調べると少し不安に感じています。大きな病院の専門医に診てもらった方が良いでしょうか?

D先生

大きな病院の専門医に診てもらった方が良いでしょうか?
→総合病院の消化器内科で内視鏡を含めてきちんと診察を受けていただく方がいいと思います。

E先生からの回答
消化器外科

E先生

潰瘍性大腸炎の確定診断は、生検をして、病理組織検査をしなければできませんが、肛門鏡の際に生検は受けられたでしょうか?

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