自覚症状がなく元気なのに生物学的製剤に切り替えると言われ、納得いきません
医師と患者のお悩み相談 | 2023/7/25 更新
現在ペンタサ、ビオフェルミン、アザニン20mg、エレンタール服用中で症状は落ち着いていますが先日、白血球が2,600まで下がり、CRPは0.02です。ヒュミラの注射の治療に切り替えると言われました。本人は自覚症状なく元気なのですが、このタイミングでのヒュミラへの変更にどうしても納得いきません。ヒュミラは一度始めると一生なのでしょうか?ヒュミラの金額も高額なため不安です。
(さちこさん ご家族がクローン病歴3年)
IBD専門医
三枝先生からの回答
確かに病状が安定しているのに治療変更は納得できませんね。アザニンの使用で、白血球が下がる副作用が現れる体質(遺伝子)の方がいます。まず主治医の先生に「NUDT15遺伝子多型検査」をしているか確認してください。この検査の結果によっては、白血球が下がる副作用のためにアザニンを使用できない場合があります。また白血球が2,600はそこまで低くないので、アザニンを減量して白血球を再検査してもらっても良いかもしれません。ヒュミラに関しては高額ですし、一生の投与になる可能性もあるので、慎重に使う必要性があると思います。これらのことについて、主治医の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
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