子どもが潰瘍性大腸炎です。イムランの長期使用について教えてください

医師と患者のお悩み相談2023/12/11

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子どもが潰瘍性大腸炎です。ステロイド減量時よりイムランを内服し、寛解となり、半年間前よりイムラン錠50mgとミヤBM錠を1日2回リアルダ1,200mgを1日1回服しています。現在、軟便が1日1~2回あります。腹痛や出血はありません。
一度イムランを減量できましたが、便中カルプロテクチン値が悪くなり、元の量に戻りました。寛解期を維持できているのはイムランの効果だとわかっている一方で副作用が心配です。イムランを長期内服することについて先生はどのようにお考えでしょうか?よろしくお願いいたします。
(はなさん お子さんが潰瘍性大腸炎歴1年)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

お子様が潰瘍性大腸炎とのこと、大変な毎日を過ごされていることと思います。一点、補足があります。長期寛解維持効果が確定的なのは、潰瘍性大腸炎の場合はイムランではなく、リアルダ(5-ASA製剤)です。ガイドライン(日本炎症性腸疾患学会が推奨している治療)では、リアルダを最大容量4,800mgまで使います(投与量はお子様の年齢体重で前後します)。そこでステロイドを短期間使用し、寛解維持ができない際にイムランを使用します。

イムランの安全性ですが、おそらくNUDT15遺伝子検査をして、重い副作用(脱毛、白血球減少)は出ないことが確認されていると思いますが、念のため主治医の先生に確認してみてください。長期使用に関しては悪性リンパ腫の副作用がありますが、日本人には少ないとされています。私の場合は、5-ASA製剤で寛解維持ができない患者さんでのみイムランを使用しています。また、女性の場合は、少なからずイムランによる奇形児の出産報告が過去にありましたので、よく説明した上で使用します。あとは数年単位で寛解維持、内視鏡的に炎症がない状態(粘膜治癒)の場合は、イムランを終了します。薬は少ない方が、当然副作用や内服の負担が少ないからです。

私も経験していますが、患者さんと医師との治療方針が一致しないと長期治療は困難と考えます。私の場合は、どうしてもイムランの使用に抵抗感があるという患者さんの場合は、安全性の高い生物学的製剤を使用しています。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
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