潰瘍性大腸炎治療中。肝機能の数値が高く、肝硬変になってしまわないか心配です
医師と患者のお悩み相談 | 2024/3/22
26歳の娘についてです。数年前より潰瘍性大腸炎発症し、昨春、悪化し入院。退院後サラゾピリンを服用開始。潰瘍性大腸炎発症前からγGTPの数値が50〜100を推移し会社の健康診断で指摘されていました。現在、飲酒は週1、2回位、最近の血液検査でγGTP70、AST79、ALT66でした。3か月に1回の血液検査があり、少しずつ数値が上がってきています。腹部エコーで肝臓を診てもらいましたが、脂肪肝等の異常は無しとのこと。γGTP.AST.ALTの数値が高いままで肝硬変になるのではと心配しています。
(20代/女性)
(20代/女性)
A先生からの回答
消化器内科、他
A先生
臨床症状、既往歴、生活習慣、肥満度などの詳細な状況が分からないので、あなたの提示条件だけで可能性のある疾患だけを列挙します。記載内容だけでは、病態を正しく理解することが困難ですが、現時点で言えることは肝機能障害があるということだけあり、さまざまな原因が可能性としてありえます。
飲酒するならばアルコール性肝障害の可能性があります。また薬剤やサプリメントを摂取されているならば、薬剤性肝障害の可能性もあります。薬剤性肝障害であるならば、薬やサプリメントの投与されたタイミングと肝機能障害を起こしてきたタイミングの検討が重要です。またこれまでに調べたことがないのであれば、B型やC型などのウイルス性肝炎などの鑑別も必要です。他にも特殊な肝疾患としては、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎などもあります。また肝機能障害の原因が1つではなく、複合的な場合もあります。どのような疾患であれ、現時点で肝機能障害が存在するは間違いありませんので、慎重に推移を診ていく必要があります。
より正しい診断や適切な診療を望まれているのであれば、まずは肝機能障害の原因精査をお勧めします。その上で必要な治療方針を検討すべきと考えます。生命の危機が迫るような緊急性はないと推定しますが、再検査と上記の鑑別のための血液検査を追加していただきましょう。また検査結果に応じて、ダイナミック造影CTやダイナミック造影MRIの追加検査を考慮すると良いでしょう。肝機能障害が遷延・増悪するようなら、設備の整った病院の消化器内科の肝臓専門医を紹介していただきましょう。お大事にして下さい。
B先生からの回答
肝臓内科、他
B先生
消化器内科医/肝臓専門医です。御心配のことと思います。まずは、肝機能異常の精査が必要です。具体的には、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎が発症していないかを採血でスクリーニングをかけます。そして、潰瘍性大腸炎には、原発性硬化性胆管炎という難病が併発する場合があります。この場合はMRCP(MRI)検査が必要です。それを全て検査して異常がなければ薬剤性の可能性があり、薬の変更が検討されます。
まずは肝臓専門医に相談することをお勧めします。今の数字で肝硬変になる確率はほぼありませんが、続くのが問題になります。だんだん上がっているのであれば専門機関受診が望ましいです。
質問者さん
原発性硬化性胆管炎についても心配しております。主治医にもその旨は伝えており、肝臓専門の先生に超音波で診察していただいたところ、特に問題はないとのことでした。MRIはやっていません。AST.ALT.ASPの数値は少なくともサラゾピリンを飲む前迄は全くの正常値でした。γGTPの数値が潰瘍性大腸炎になる前から数値が70〜100位と異常値だったこと、ここ半年位はγGTP70、AST79、ALT66等の異常値が続いていることについて、主治医は何も仰らないようです。
薬についてはペンサタ等、薬が合わなかったので最終的にサラゾピリンになった経緯があります。今、病院は消化器疾患をメインに治療している中規模?病院でIBDセンターで治療しております。肝臓については大学病院等で詳しく検査した方が良いのか、このまま主治医に任せておいて大丈夫なのでしょうか?潰瘍性大腸炎だけでも食べ物の制限があり大変なのに、肝臓の心配もしなければならない娘を不憫に思っております。
B先生
まずはMRI(MRCP)を撮影してもらい、それの問題があるかないかで大学のセカンドオピニオンを考えれば良いと思います。最終的に原因検索をするとなると肝生検が必要ですが、数字的にはそこまで高くないのでまだ経過を見ても良さそうです。
質問者さん
まずはMRIなのですね。数値の様子を見ながら主治医に相談すると良いのですね。どうすれば良いのか心配ばかりで困っていましたが、先の見通しがついて少しホッとしました。どうもありがとうございました。
C先生からの回答
一般内科、ほか
C先生
こんにちは。ご質問ありがとうございます。心配ですね。肝機能障害の原因としては一般的に、脂肪肝、ウィルス性肝炎(B型、C型など)、アルコール性肝障害、薬剤性肝機能障害、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、心不全によるうっ血肝などなどさまざまな可能性が考えられます。風邪などのウィルス感染(肝炎ウィルス以外でも)で一時的に上昇することもありますよ。原因によって治療や対応の方法が異なりますので、詳細な血液検査などで原因は調べておくとよいかもしれませんね。肝硬変に進展するリスクが高いということはないとは思いますが、原因を同定しておくと安心だと思います。またなんでもお尋ねくださいね。