クローン病です。ダブルバルーン内視鏡やMRI検査…何を評価されているのかよくわかりません

医師と患者のお悩み相談2024/8/7

  • Xでポストする
  • いいね!
  • LINEで送る
  • URLをコピー URL
    copied

ダブルバルーン内視鏡の検査の朝に病院で下剤を飲むのですが、内視鏡検査前に小腸が下剤で潤っている時にMRIを取られます。このMRIで小腸の何を評価されてるのでしょうか? ダブルバルーンは毎年1回してますが、このMRI検査も毎年した方がいいですか?(2年前にこのMRIしました)。最近腹痛が気になります。採血上は問題なしです。ゾンデ小腸検査は4年してません。先生からも何も言われないのでそのままにしてますが、そろそろしないといけないですか?(小腸型、回盲部近辺に3か所狭いところがあります)
(奈美さん クローン病歴6年)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

クローン病の小腸の評価は現状、「これなら絶対に良い」というものはありません。その上で、小腸の検査ごとのメリット・デメリットを回答させていただきます。

MRI:下剤を大量に飲むのは大変ですが、微小な炎症を評価できます。一方で、相当な時間がかかります。

CT検査:あっという間に終わるので患者さんは楽ですが、詳しい評価はあまりできません。

小腸バリウム検査:狭窄があればある程度わかりますが、放射線被爆の問題があるのと、白黒画像であるため微小な病変はわかりません。

小腸内視鏡検査:直接腸管を観察でき、確実な評価ができますが、検査時間が長く多少の危険も伴うので、定期検査ではなく治療の際に行われることが多いです。

カプセル内視鏡検査:病院で薬のように内服するので、内視鏡のような苦痛がありません。一方、医師側で操作ができずランダムに写真を撮るので狙った部分の評価写真が撮れません。また事前検査はするのですが、狭窄が強ければ腸管に詰まってしまう恐れがあります。その場合は、内視鏡や手術での除去が必要になります。

奈美さんの主治医の先生は、MRIで小腸の炎症や狭窄を評価した上で、ダブルバルーン内視鏡的で拡張することを検討している可能性もあるのではないかとも思えました。もしそうであれば、適切な治療を行なっていると自分は思います。

三枝先生への質問募集中 ▸

三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

この記事が役立つと思ったら、
みんなに教えよう!