潰瘍性大腸炎でポリープができた場合、がん化しやすいのでしょうか?

医師と患者のお悩み相談2024/12/4 更新

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初めまして。お忙しい中恐縮ですが質問失礼します。 潰瘍性大腸炎3か月目、寛解導入中です。大腸内視鏡中にポリープが見つかり、切除してもらいました。炎症性のものなのかなと思っていたのですが、病理検査に出したところ腺腫であることがわかりました。潰瘍性大腸炎ががんになりやすいということは受け入れたのですが、発症してからまだ日が浅いのに、がん化のリスクがあるポリープができたということは、今後がんになるかもしれないスピードが早いということなのでしょうか。症状は落ち着いてきたのですが、次の内視鏡までにまたできていたらどうしようという気持ちです…。
(おはなさん 潰瘍性大腸炎歴1年未満)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

初めまして。内視鏡画像を確認していないので推論になりますが、大腸ポリープ(腺腫)は通常の健康な人でも発症します。また、放置しているとサイズによりますが、何年かして20mm以上大きくなると、がん化のリスクが高くなります。そのため、見つけた段階で内視鏡的切除を行います。よって、通常のポリープが潰瘍性大腸炎より前にあって、たまたま今回発見されて切除したものと思われます。

潰瘍性大腸炎の炎症がコントロールできず、がん化が多くなるのは発症して8年とされていますが、的確な治療を受けて大腸粘膜の炎症のコントロールができれば、近年ではがん化のリスクが下がると考えられています。よって、今回の潰瘍性大腸炎と大腸ポリープは、おそらく無関係と想像できます。ですから、定期的に的確な潰瘍性大腸炎治療を受け、内視鏡的炎症がなくなった状態を維持していれば、がん化のスピードは高くないと言えます。次に、内視鏡で大腸ポリープができる(前回からあったが小さくて発見できなかった)場合は、検査時に内視鏡切除してもらえば、大腸がん予防になります。まとめると、潰瘍性大腸炎治療をしっかり受けていれば、そこまで心配されなくて良いと思います。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
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お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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