抜け毛の悩み…。クローン病ですが「AGA治療」は受けて問題ないでしょうか？

医師と患者のお悩み相談｜ 2025/5/23

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2024年早々に潰瘍性大腸炎と診断され、ヒュミラ→オンボー→エンタイビオを使用し悪化したため、入退院を繰り返し、結局クローン病とのことで12月にレミケードを開始したところ効果が出たのですが、4か月経った頃に抜け毛が酷くなりました。イムランなどは併用していません。気になるようであれば中止も検討と言われていますが、やっと状態の改善が見えてきたので抜け毛も嫌ですが、薬を中止することも嫌です。今は、育毛剤やスカルプシャンプー、亜鉛やビオチンのサプリの服用をして2週間経ちましたが全く収まる気配がなく、人から見てもらって薄毛になってる感じはまだないようですが…。そこで質問です。AGA治療でミノキシジル、フィナステリドなどの薬を飲んでる知人がおり、健康体の方ですが薄毛の改善ありとのこと。クローン病でもAGA治療は受けても良いのでしょうか。
（ちゃちゃまるさん　クローン病歴1年）

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

病状が不安定な中で病名が変わり、抜け毛もあるとのことで、ご不安ですよね。レミケードを使用していなくても、炎症性腸疾患の患者さんで抜け毛に悩まれる方を散見します。クローン病による栄養状態の悪化、病気の精神的なストレスでも抜け毛が出ます。まずは主治医の先生に相談し、鉄、亜鉛、アルブミンの測定をお願いしてみてください。亜鉛は摂取されているので、おそらく亜鉛低下ではないとは思いますが念のため。鉄欠乏性貧血がある場合は、フェインジェクトの点滴をお願いしてみてください。アルブミン低下があれば、エレンタールの処方をお願いしてみてください。また、病状が改善傾向であれば治療を継続してください。病状が安定して栄養状態や精神状態が改善することで、抜け毛も改善することがあります。

ただ、病状が安定していても、男性では年齢的に脱毛が起き得ることがあります。その際は主治医の先生と相談の上で、ミノキシジルに代表されるAGA治療を受けて良いと考えます。

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深川ギャザリアクリニック副院長

三枝陽一先生

2001年　北里大学医学部卒業。北里大学病院内科研修医
2003年　大和市立病院出向内科後期研修医
2004年　北里大学東病院　消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年　北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年　相模野病院　消化器センター部長
2018年　相模原保健所　疾病対策課
2025年　深川ギャザリアクリニック　副院長

＜学会資格＞
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
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お問い合わせ：03-5653-3500（代表）

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