クローン病です。十二指腸潰瘍が治った後も、タケキャブを飲み続けるべきですか?
医師と患者のお悩み相談 | 2026/8/7
ちょうど2年前にクローン病がわかり、そこからペンタサとビオスリーを服用して今に至ります。1年前に胃が痛くなり内視鏡で十二指腸潰瘍も発見されたため、タケキャブ(編集部注:胃酸分泌抑制薬)を追加で飲むようになりました。今年2月の胃カメラでは十二指腸潰瘍も治り、胃の痛みもありません。しかし、まだタケキャブの服用が続いています。ペンタサとビオスリーはもちろん大切だとわかっていますが、タケキャブをこんなに長く飲んで大丈夫なのでしょうか。不安でいっぱいです。ずっと服用してることはクローン病の人だと一般的なことなのでしょうか?
(とらのすけさん クローン病歴2年)


IBD連携専門医
三枝先生からの回答
とらのすけさんのおっしゃる通り、強力な胃酸分泌抑制薬であるタケキャブ(一般名:ボノプラザン)を長期間内服し続けることには、私も慎重になるべきだと考えます。なぜなら、胃酸を長期間強力に抑えてしまうと、胃酸の働きで吸収が促される鉄分、亜鉛、カルシウムなどの栄養素が十分に取れなくなる可能性があるからです。その結果、鉄欠乏性貧血や味覚障害、皮膚障害、骨粗しょう症などのリスクが高まることが指摘されています。
十二指腸潰瘍が治るまではタケキャブが必要ですが、再発予防として長期的に内服することは、慎重に判断すべきと考えます。まずは「タケキャブを半量に減らし、経過に問題がなければ処方の終了を検討する」あるいは「ガスター(一般名:ファモチジン)などの比較的マイルドなお薬(H2ブロッカー)に変更して十二指腸潰瘍の予防を継続する」といった選択肢について可能か、一度主治医の先生にご相談されてはいかがでしょうか。クローン病と一般的な十二指腸潰瘍との関連性は指摘されておらず、クローン病の方が全員タケキャブを内服していることは一般的にないと考えますので、その点はご安心いただければと思います。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
【三枝先生のIBD診療】
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