内視鏡的寛解後に粘血便…。どの程度出血したら注腸や坐剤の適応になる?
医師と患者のお悩み相談 | 2023/7/18 更新
確定診断時には上行結腸にも炎症があったそうで、ペンタサ顆粒4gが処方されています。
昨年春からずっと内視鏡的寛解していることになっているのですが、最近になって粘血便が出るようになりました。
一応、先生には伝えてあります。
周りの患者さんから注腸や坐剤を勧められますが、実際のところ、どの程度の出血量(頻度?)があると適応となるのでしょうか?
ちなみに下痢や腹痛もなく、血液検査はすべての項目が正常値です。
(okatamacoさん 潰瘍性大腸炎〈直腸炎型〉歴4年/女性)
IBDに詳しい
三枝先生からの回答
粘血便が数日以上継続した場合は、再燃を疑った方が良いと考えます。
もちろん痔による出血もあり得ます。可能であれば、内視鏡検査を再度受け、病状を把握したうえで治療の再検討が望ましいと思います。
しかし、「内視鏡検査の予約がとれない」「仕事が休めない」などの理由で、受けるのが困難な場合もあります。
最近では便のから炎症の程度を判断できるカルプロテクチン検査があり、それで高値であれば、強く潰瘍性大腸炎の再燃を疑います。
肛門から上行結腸(患部)に直接届く注腸製剤の検討も良いかもしれません。
また、新たに副作用の少ないステロイド(ブデソニド)注腸フォームも出てきており、早期の寛解が期待できます。
潰瘍性大腸炎は、症状が全くない臨床寛解、内視鏡的粘膜治癒が理想的な状態ですが、それが目指せる時代になってきています。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
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