診断が、潰瘍性大腸炎からクローン病に変わることは多い?
医師と患者のお悩み相談 | 2023/7/18 更新
治療効果の見られない薬が多く、少しずつ手術が現実味を帯びてきました。
手術をすればいくらかの確率で合併症を伴うなど、苦難が続く人がいると思います。
程度の差はあれど、そのような理由で受診、入院される方の割合はどのぐらいいるのでしょうか?
また、手術後に潰瘍性大腸炎からクローン病と診断が変わる場合はどのぐらいあり得るのでしょうか?
「せっかく大腸を取って潰瘍性大腸炎じゃなくなったのに、やっぱりクローン病でした」というオチが一番怖いです。
先生の体感でも構いません。お答えいただけると嬉しいです。
IBDに詳しい
三枝先生からの回答
内科医のため印象でしか回答をできなくすみません。クローン病と潰瘍性大腸炎では内視鏡検査所見や臨床経過が異なるので術後に病名が変わるのはは少ない印象です。
合併症としては出血~輸血の可能性があります(数%)感染症(創感染、腹腔内骨盤内感染、その他)縫合不全(5%前後)~再手術、人工肛門造設、腸閉塞(7%前後)(術後腸管麻痺、癒着)、手術時周囲臓器損傷(小腸、尿管、神経、血管、女性では卵巣、卵管、膣など)長期的な問題点として回腸嚢炎(要治療10%前後)、痔瘻(4%前後)があります。回腸嚢炎に関しては継続して内科治療が必要となります。
また生物学的製剤も多数登場しておりレミケード以外の生物学的製剤の使用をお願いするのも良いのではないでしょうか。ゼリアンツ、シンポニー、ヒュミラなど多数発売されております。
病状の詳細にはわかりませんが、潰瘍性大腸炎の手術の絶対適応の穿孔、中毒性巨大結腸症、大出血、癌化がありませんので担当の先生とご相談されてはいかがでしょうか。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
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