痔なのか、再燃なのかを見分ける方法は?足のすねにある赤い腫れの原因は?

医師と患者のお悩み相談2020/3/24

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高校生の娘が半年前に潰瘍性大腸炎直腸型と診断を受けました。下血や回数は少なめの緩めの便が症状でした。
最初だけステロイド座剤を使いましたがペンタサ顆粒と座剤、そのうちペンタサ顆粒のみで落ち着いていました。顆粒のみにしてひと月ほどで便秘で、少し粘血便があり、ペンタサ座剤を足せば治まり、また顆粒のみでしばらく様子見という状況です。いつも痔なのか再燃なのか、受診のタイミングに戸惑います。
また、本人は苦痛がなく気にしていないのですが、足のすねに少し赤い腫れのようなものがある時があり、紅斑ではと不安です。紅斑は大腸炎で出る方もいると聞きましたが、また別の治療が必要になるのでしょうか。体育会系の部活ですが、運動は控えた方がよいのでしょうか。
ぶんママさん(お子さんが潰瘍性大腸炎歴1年未満)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

潰瘍性大腸炎の直腸炎型では、直接直腸に薬を投与できるペンタサ座薬は非常に有効です。確かに座薬を毎日するのは非常に面倒臭く、私が診療している患者さんでも継続できない方がいます。しかし、効果が出てきているのであれば頑張って継続していただきたいです。痔か潰瘍性大腸炎かの判断は、直腸診、肛門鏡での直腸観察で大体判断できると思っています。肛門鏡検査は外来で可能な検査で、器具で直腸粘膜を約15cm観察することができます。私は患者さんの病状が悪化したときは、肛門鏡で直腸を観察し、粘膜が荒れていれば潰瘍性大腸炎の再燃、粘膜が正常で痔があれば痔出血と判断しています。担当医の先生に、肛門の診察をお願いしてみてはいかがでしょうか。
また、潰瘍性大腸炎で皮疹(結節性紅斑や壊疽性膿皮症)が出ることはあります。担当の先生に相談し、皮膚科の受診を検討してください。潰瘍性大腸炎に合併する皮膚炎であれば、軟膏処置が必要となります。病状が安定しているのであれば、スポーツをしても問題ありません。潰瘍性大腸炎の治療をしながらスポーツ選手として活躍している患者さんもいます。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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