炎症で傷ついた腸、治る過程で「先祖返り」していた

ニュース2018/1/19

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転写因子「YAP/TAZ」、なぜ活性化?

炎症性腸疾患(IBD)で腸管が狭窄する原因になることもある「線維化」。炎症などで傷ついた組織が治っていく過程で起こる現象ですが、線維化と傷が治る過程とがどのように関連しているのかはわかっていませんでした。

これまでに、傷ついた腸管の上皮が再生する際に、DNAの情報を転写する過程に関わる「転写因子」のひとつ「YAP/TAZ」が活性化することが明らかになっています。しかし、なぜ「YAP/TAZ」が活性化するのか、その結果として腸管でどのような変化が起こるのかは、明らかになっていませんでした。

細胞が先祖返りする過程を培養細胞で再現

東京医科歯科大学の研究グループは、線維化の原因となる増加したコラーゲン線維によって、「YAP/TAZ」の活性化が誘導されることを発見。そして、「YAP/TAZ」が活性化することで、腸管上皮細胞が胎児期の細胞へと先祖返りすることを見出しました。さらに、これら一連の過程を再現する培養細胞を作ることに成功したと発表しました。

この研究成果が、IBDの腸で起こっている現象を解明し、炎症で傷ついた腸管の上皮を治すことを目的とした新しい治療法の開発につながることが期待されます。

(IBDプラス編集部)

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