重症のIBDは、肝臓の病気にも注意が必要

ニュース2018/2/21

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IBD患者で発症率が高い非アルコール性脂肪性肝疾患

「脂肪肝」といえば、お酒好きや肥満、メタボリックシンドロームの人の病気というイメージがあるかもしれません。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコール摂取によらない「脂肪肝」や、それによって起こる肝臓病のことで、肝炎・肝硬変・肝がんにもつながる病気です。このNAFLD、炎症性腸疾患(IBD)患者でも発症するリスクが高いといわれています。その発症率は、1.5~40%と研究によって様々ですが、メタボのNAFLDとは違う仕組みで起こっていると考えられています。

イタリアのモディナ・レッジョ・エミリア大学の研究グループは、IBDのNAFLD患者とIBDでないNAFLD患者について、臨床的な特徴や代謝の状態を比較。両者の違いに関する研究結果を報告しました。対象となったのは、223例のNAFLD患者です。そのうち、IBD患者は78例(クローン病:42例、潰瘍性大腸炎:36例)、残りの145例はIBDではない患者でした。

脂肪肝になりやすい要因も特定

両者の特徴を比較してみたところ、IBDのNAFLD患者はIBDでないNAFLD患者よりも平均年齢が若く、肝機能に障害があると高くなるAST(GOT)やALT(GPT)の値が低く、炎症状態を表す白血球や血小板数、CRPの値が高くなっていました。体重や腹囲、BMIはIBD患者で低く、高血圧や高血糖の頻度もIBD患者のほうが少ないことも確認されました。さらに研究では、どんなIBD患者が脂肪肝になりやすいのかも調査。その結果、年に1回以上再燃していること、IBDで手術をしていること、IBDでの炎症の範囲が広いことが、脂肪肝になりやすい要因であることがわかりました。

研究グループは、重症のIBD患者は脂肪肝になりやすく、抗TNF-α抗体による治療が、肝機能悪化の予防につながるとしています。

(IBDプラス編集部)

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