高齢で発症したIBD患者と若い患者の違いとは?

ニュース2018/3/30

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60歳以上で発症した患者を、18~40歳の患者と比較

炎症性腸疾患(IBD)患者は、若くして発症する方も多く、発症年齢のピークはクローン病で10~20代、潰瘍性大腸炎で20代とされています。しかし、なかには年をとってから発症する方も。スペインのGermans Trias病院の研究グループは、高齢で発症したIBD患者の特徴や、どんな治療を行ったのかを調査した結果を発表しました。

対象となったのは、2000年以降にIBDと診断された60歳以上の患者1,374例。潰瘍性大腸炎は62%で、38%がクローン病でした。同数の成人患者(18~40歳)と比較したところ、潰瘍性大腸炎の高齢患者は病気が広範囲になっているケースが少ないこと、クローン病の高齢患者は狭窄が起こるケースや、大腸型のケースが成人患者よりも多く、臓器に穴が開くケースは少ないことがわかりました。

高齢で発症した潰瘍性大腸炎患者は手術例が多い

治療については、高齢患者はステロイドや免疫調節薬、抗TNF-α製剤を使用する割合が成人患者と比べて低く、潰瘍性大腸炎の高齢患者は手術を選択する割合が高いことが明らかに。入院率や腫瘍の発生率は、高齢患者のほうが成人患者よりも高いという結果でした。

研究グループは、高齢で発症したIBD患者は、若い患者とは違った特徴を有しており、治療方法にも違いがみられると結論付けています。

(IBDプラス編集部)

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