潰瘍性大腸炎・クローン病に関する医師と患者のお悩み相談

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Q

初期の潰瘍性大腸炎、その鑑別は?

大腸内視鏡検査で、直腸の一部に強い炎症が認められ、生検の結果、潰瘍性大腸炎の初期の可能性ありとの診断でした。ただ、炎症箇所がきわめて限局的で、炎症は強いが潰瘍はないということで、違うかもしれない、もう少し様子見ようと言われています。

先生方への質問は、
1.生検でも潰瘍性大腸炎の確定診断は出来ないものなのでしょうか?
2. 潰瘍性大腸炎の確定診断が現時点で出来ないとしても、投薬等の治療はできる範囲で開始してもらった方が良いのでしょうか?
3. 軽度、限局的な炎症を直腸に発生させる原因で、潰瘍性大腸炎以外には、他、どういった可能性があり得ますか?(もちろんクローン病等の同型/重症な病気ではなく)

尚、現在の症状は、血便はほぼ毎回ですが、下痢や腹痛等の症状はありません。(やや、便が細くなった程度)また、痔持ちですが、炎症箇所と痔の箇所はそこそこ離れています。
(40代/男性)

質問者さん

QLife先生
消化器内科

QLife先生

あなたのこれまでの臨床経過は分かりませんが、通常は持続する下痢や血便を主訴とし、大腸内視鏡検査にてびまん性の炎症の所見を認めます。また、その生検組織の病理学的検査にて特徴的な所見を認めた場合には確定診断に至ります。
しかし病初期などでは、内視鏡的にも、病理学的にも、必ずしもその特徴的な所見が認められない場合もあることもあります。そのような場合には、他の大腸疾患との区別が困難な場合もあります。例えば、細菌、アメーバ、クラミジアなどの感染性腸炎を除外が重要です。
治療については、臨床症状が許容されるならば、原則的には診断が確定してから治療すべきです。それは治療により、さらに病態が修飾されるとさらに診断が困難となる危険性があります。
しかし臨床症状が強く、患者さんの病状が悪化する危険があるのであれば、主治医と患者さんで十分に相談の上、治療に踏み切ることは許容されると考えます。
その際にも、最低限の細菌、アメーバ、クラミジアなどの感染性腸炎の検査は行っておくべきです。
あなたの病態の重症度が十分に把握できませんが、直腸だけの炎症であるならば、まずは薬剤を全身投与せずに、局所投与を試すべきと考えます。しかもステロイドの局所投与ではなく、5-ASA製剤の局所投与が選択肢にあがります。
一例としては、ペンタサ注腸もしくはペンタサ坐剤です。
しかし繰り返しますが、薬剤の投与については慎重に行うべきと考えます。
必要であれば地域の炎症性腸疾患の患者さんが多数集まる病院にセカンドオピニオンを求めることを主治医と相談しましょう。
御参考になれば幸いです。

質問者さん

先生、大変ご丁寧な解説、ありがとうございます。
よく分かりました!

QLife先生

もし本当に潰瘍性大腸炎であるならば長期戦です。
焦らずに、きちんと診断をつけることが、病気と闘う第一歩です。
お大事にして下さい。

IBDプラス先生
消化器内科

IBDプラス先生

1出来ないことはあります。
2様子観察でもいいとはおもいます。
3ウイルス性、細菌性、などあります。

質問者さん

先生、ご回答ありがとうございます。

IBDプラス先生

お大事にしてください。