老年期クローン病患者さんの療養生活の実際とニーズとは【特集:JSIBD2018】

ニュース2018/12/20

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クローン病患者の生活に関する研究は青年・成人期に集中

10歳代~20歳代の若年者に好発するクローン病ですが、40代以上の患者さんの数は全体の50.4%(2016年度指定難病受給者証所持者数によるクローン病の年齢別患者数をもとに算出)を占めており、今後更なる高齢化がすすむと予測されています。

日本赤十字九州国際看護大学の山本孝治先生らグループは、老年期のクローン病患者の療養生活の実際と老年期特有のニーズを明確化することを目的とした研究を実施しました。その結果(第1報)について、第9回日本炎症性腸疾患学会学術集会のポスターセッションで発表しました。

今回の研究は、緩解期にある65歳以上のクローン病患者さん3名にインタビューを実施し、その後データをカテゴリー化し、結果がまとめられました。対象者は全員男性で、平均年齢は68.3歳でした。

老後や再燃時に起こりうる問題に対するニーズが顕在化

老年期クローン病患者さんの療養生活の実際として、「クローン病以外の病気の出現」、「下痢と衰えを自覚」、「病気と共存でスローペース」、といった11カテゴリーが抽出されました。また、ニーズについては、「今のところ相談事項はない」、「患者同士の交流はない」、「介護分野の活躍を期待」といった6カテゴリーが抽出されました。

今回の研究では、老年期にある患者さんたちは加齢による影響を自覚しながらも、適応しようとしていました。一方、更に年齢を重ねた老後のことや病状が悪化した時の対処法についての情報や相談できる窓口といったニーズをもっていることが明らかになりました。山本先生は、「今後、IBDに限りませんが、慢性疾患をもつ患者さんの高齢化は社会においても重要な課題になってくると思います。引き続き多くの患者さんにインタビューを行い、研究を進めていきたいです」と語りました。

(IBDプラス編集部)

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